プロ野球名球会入りとMLB野球殿堂入り

日本プロ野球界において、選手として長年活躍したことを示す最高の名誉となるのが「プロ野球名球会入り」です。また、MLBにおいては「MLB殿堂入り」が最高の名誉とされています。「プロ野球名球会入り」と「MLB殿堂入り」は、日米プロ野球の選手においてそれぞれ最高の名誉ですが、入るための条件は大きく異なります。この記事では、「プロ野球名球会入り」と「MLB殿堂入り」のそれぞれに入る条ための件の違いについて紹介します。

「プロ野球名球会」に入会するためには、昭和以降の生まれの選手か元選手で、NPB及びMLBで通算で一定の成績を残すことが必要です。その成績は、投手であれば200勝か250セーブ、打者であれば2000本安打です。これらの成績を達成すれば、選手本人が入会の意思を表明すれば入会することができます。なお、韓国プロ野球など、NPBやMLB以外の成績は含むことはできません。一方で、「MLB殿堂入り」の資格は、MLBで10年以上プレーし、引退してから5年以上経過した選手に与えられます。そしてBBWAA(全米野球担当記者協会)が候補者を絞り、10年以上BBWAAに所属するベテラン記者が投票を行います。この投票で75%の投票を獲得すれば殿堂入りとなります。獲得投票数が5%未満の場合、翌年より候補選手のリストから外されることになります。

なお、「MLB殿堂入り」は投票によって決まるため、「プロ野球名球会入り」と違って一定の基準というものはありません。ただ、ベテラン記者に認められるためには、投手であれば300勝以上、打者であれば3000本以上の安打が必要と言われています。このように、両者に基準の違いはあるものの、「プロ野球名球会入り」の際に行われる「名球会ブレザー贈呈式」、そして毎年7月にニューヨーク州で行われる「MLB殿堂入りセレモニー」は、いずれも選手にとっては名誉の瞬間となることは変わりはありません。そのため、これらの受賞セレモニーは、いずれもスポーツ紙で大きく取り上げられます。

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